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Acidity(酸味特性)について その2

2016年11月28日

Acidity(酸味特性)について その2

前回に引き続き ”Acidity(酸味特性)” についてのお話しです。

その前に、前回の前編をアップしてから時間が経ってしまったのには、理由があります。編集長から、「ライトローストの豆を売りたいがための独りよがりな記事だ」と突っ込まれました。確かに酸味について書くと決めてから、いろいろな好みを無視して、自分の好みを正当化しすぎました。

お茶やジュースだと誰も酸っぱいとは言わないのに、なぜコーヒーにこんなに多くの人が酸っぱいという言葉を使うんだろう、そこで酸味特性なんていう複雑な言葉が編み出され、実態を隠そうとしている。そんな普段の小さなフラストレーションが出てしまいました。

酸味特性なんて言葉は忘れてください。ただ、コーヒーにはいろいろな種類の酸味があるいということです。

○オレンジやレモンやなどの柑橘系の爽やかな酸
○リンゴなどのおおらかな酸
○ストロベリーやカシス、ブドウのようなジューシーな酸


 ユニークな風味を感じますか?


上記のストロベリーやカシス、ブドウのようなジューシーな風味がする代表格といえば
エチオピア(ナチュラル精製) のコーヒー。
みなさんはこのコーヒーを飲んだことがありますか?

 WOREKA ETHIOPIA / ウォレカ
エチオピア(ナチュラル精製) のコーヒーはストロベリーの風味がするんです! 

初めて飲んだ方はこう言いました・・・

これはフレーバーコーヒーですか!?

この風味は添加されたものでなく豆そのものがもつユニークな風味なんです。
コーヒーがストロベリー風味なんて今までにない感覚ですよね?
このような特徴のあるコーヒーも、スペシャルティコーヒーの面白さと言えます。
これは一例であって、まだまだユニークな風味が存在し、そのユニークさは酸味を抜きに語れません。

これまでの焙煎は豆の特性を活かすことより、安定したコーヒーらしい苦味を引き出すことに注力してきたところがあると思います。 農作物であるコーヒーの品種は200種類以上もあり、これを焙煎によって一定の味に集約するのは不可能です。

選択肢の一つとして

世の中にはたくさんのコーヒーが存在します。
その中で私たちはみなさんに ”ユニークな風味を楽しんでもらえれば” という気持ちでコーヒーと向き合っています。
今まではビターコーヒーの一択だけであった方や、コーヒーが飲めなかったという方が、この体験を通してスペシャルティコーヒーに興味をもっていただければこれほどに嬉しいことはありません。

僕は毎日同じコーヒーを飲んでいると、結構あきてくることがあります。 朝の一杯、ランチでサンドイッチと一緒に飲むコーヒー、和食の晩ご飯の後に飲むコーヒー、その折々でこんなコーヒーが飲みたいな、とイメージして豆を選ぶことから始められてはいかがでしょうか。
そんなにコーヒー飲まないよ、ずうううううっと同じコーヒーが飲みたいんだよという方は、そもそもこのページにたどり着いていないと思うんですが、、、確かにイタリアのバルでは、同じ味のエスプレッソを日に何度か飲むことを習慣にしている人たちがいっぱいいたような気がします。伝統の味を変えることは、簡単ではないですね。