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グアテマラボーイのコーヒー農園レポートその4

2016年9月22日

グアテマラボーイのコーヒー農園レポートその4

〜 フィンカベジャビスタ農園Finca Bella Vista 〜

 

アンティグアからバスで5分ほどの所に位置する、グアテマラ屈指の大農園フィンカベジャビスタ。

オーナーは、ルイスペドロセラヤさん。彼はコーヒーの木の接ぎ木について革命を起こし、今ではその技術が多くのグアテマラの農園で使われている。セラヤさんはたくさんの農園を所有しており、従兄弟もコーヒー農園のオーナーというコーヒー一家だ。彼のコーヒー豆は世界中のコーヒーショップで、販売されていて、今回友達のIvanの紹介でフィンカベジャビスタ農園の訪問が実現した。


世界中のカフェテリアのfinca bella vista の販売されているパッケージ


農園の入口

農園の入り口から早速コーヒーの木が道の両端に植えられており、コーヒーの木の種類は、ブルボン、カトゥーラ、カトゥアイ、標高の1番高い所には、ゲイシャ、パカマラが植えられている。


シェードツリー

健康なコーヒーの木の花

コーヒーの木を直射日光から守るシェードツリーは、アンティグア定番のグラビレア。綺麗に等間隔に植えられており、古い木はしっかりとカットバックが行われていました。《カットバックとはコーヒーの木の幹を地上30-40cmの所で切り、そこから新しい芽を出す方法。こうすることで、コーヒーの木が長生きし、植え替えるより効率良く収穫できます。》


カットバック

特に、この農園で語らないといけないのが、接ぎ木の技術だ。オーナーのセラヤさんが広めたと言われる、アラビカ種の木にロブスタ種の根を接ぎ木する方法。これにより、アラビア種の木が、ロブスタ種のようにしっかりと土壌に根を張り、養分を吸い取ることができるようになる。そしてアラビカ種の弱点である病害中にも打ち勝つ健康な木が生える。もちろん、コーヒーの味はアラビカ種の特徴のままというのがすごい。この方法はグアテマラ中に広まり、今では殆どがこの方法が行われるほどになった。


接ぎ木

美味しいコーヒーを安定して作るために日々研究が重ねられている。

 
果肉除去機


アフリカンベッド

フィンカベジャビスタ農園は、アンティグアの街に自分達の農園のカフェテリアも所有しているのでアンティグアに旅行に行かれる方は是非訪れてみてください。

生産者の様々な工夫と努力により生まれる美味しいコーヒー。毎日何気なくコーヒーを飲むときに、その熱意や気持ちをほんの少し考えるだけで、一杯のコーヒーを飲む時間がより充実すると思います。生産者の人たちの気持ちが少しでもみなさんに届くことをグアテマラから願っています。

 
ベジャビスタとはスペイン語で「美しい眺め」その証のコーヒー農園からの眺め

現在、なんばパークス店で販売されているステレオブレンドにフィンカベジャビスタ農園のオーナー、ペドロさんの所有農園であるサンファン農園の豆が使用されています。是非ペドロさんの豆をお楽しみください。