グアテマラボーイのコーヒー農園レポート その1
なんば IN THE PARK でコーヒーレクチャーの講師としても活躍してくれたエルマーズグリーンのスタッフ「グアテマラボーイ」こと辻本君。コーヒーが好きすぎてグアテマラまで行ってきた彼ですが、先月末にまたまたグアテマラに旅立ちました。レクチャーを受けた方やお客様にも彼のファンは沢山いて、寂しいとの声もいただいています。
そこで!現地から元気な彼の声を届けるべく現地レポートをお届けします。
〜 アカテナンゴ地区 ラソレダ農園 〜
僕のグアテマラ人の友達の従兄弟であるHenio Perezさんが農園経営していたことから実現した農園見学。
僕はてっきり今いるアンティグアからすぐだろうと思って、喜んで車の荷台に乗り込んだ。
しかし、凸凹の急斜面の山道を走ること1時間半笑 ようやく農園主の家族のお宅に到着した。
ご挨拶もそこそこに、早速カッピングをさせてもらえることに!
そこで、出会ったのがカトゥーラ種のナチュラル。
ナチュラルと言えば果肉がついたまま乾燥させる為、甘味が増すがクリーンさに欠ける傾向がある。それなのにこれはすごい!こんなに、綺麗なカップのナチュラルは初めて。しかもゲイシャみたいなジャスミンフレーバー!!!
素晴らしいコーヒーに感動していると、なんとご家族が手作りの昼食までご馳走してくれた。突然やって来た日本人の僕にもこんなに親切にしてくれる。
昼食後、コーヒー農園を見に行くことに。僕はてっきり散歩感覚だったが、また車の荷台に乗れと言われた笑
また凸凹の山道を登りながら、農園主の息子ラウルが農園の説明をしてくれた。ゆられること約40分!農園の頂上に到着。
moutain road from Elmers Green on Vimeo.
ここラソレダ農園にはゲイシャ、パカマラ、セントロアメリカ、カトゥーラ、ブルボンなど様々な品種のコーヒーが植えられていて、標高約1700メートル。気温差も激しく、美味しいコーヒーができる環境だとすぐわかった。
農園は90haが自分たちの土地で、画像はコーヒー農園だが、半分はコーヒーの木、半分森林のままにしている。
ビジネスで訪れたわけではない僕にすごく熱心に農園の説明をしてくれた。
農園見学の最後に農園主が僕に言った。
「お金儲けより、コーヒーへの情熱が大事」だと。胸が打たれた。
日本でコーヒーを飲む時、その豆がこんなにも遠くから届いたもので、こんなにも素敵な人たちが作ったものだと思って飲んでいただろうか。
最近は100円でコーヒーが飲める時代だ。それで十分だと思う人もいて、それはそれでいいと思う。でも、例えば一杯1000円のコーヒーをただ高いものじゃなく、本当に価値あるコーヒーだと感じるためには、飲む人たちの感性や、そのコーヒーの裏にいる人たちのストーリーを知ろうとする好奇心をもっと育てる必要がある。
そしてコーヒーを提供する僕たちは、扱っているコーヒーの情報や抽出技術も含めて本当に1000円の価値のあるコーヒーを提供しなきゃいけない。
飲んでくれるお客さんや、情熱を持ってコーヒーを育てている人たちの為にも。
その為には、まだまだ伝わっていない現地の様子や生産している人たちのことを、もっともっと日本の人たちに伝えていきたい。
それが、グアテマラまでやってきた僕の使命であるような気がした。
この「グアテマラボーイのコーヒー農園レポート」を読んで、少しでも今飲んでいるコーヒーに興味を持ってくれる方がいれば、嬉しいです。
Saludos
Guatemala Boy